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”心に響いた小さなナニカ”を記録に残すための、ひと手間加えて”心に響く小さなナニカ”を生み出す場

オススメの本 生きるぼくら(原田マハ)

 

生きるぼくら (徳間文庫)

生きるぼくら (徳間文庫)

 

僕が最近小説にはまっているきっかけになった本。

引きこもりの主人公(人生君)、対人恐怖症のつぼみが、引き寄せられるように祖母が住んでいる田舎に。祖母を介護しながら、祖母のためにと米づくりに取り組む。周りの大人に助けられながら、介護や米づくりを通して人間として成長していく。

登場人物が皆素敵。他人から逃げてきた人生君だが、他人に頼ることで人の優しさに触れ、他人の温かさを理解する。そして他人にも温かさを分けてあげられる人間に。

感動してずっとウルウル。親子愛や食べ物への感謝がぎっしり。綺麗な自然の描写がびっしり。東山魁夷の森と湖と白馬の絵(御射鹿池)がとても印象的。行ってみたいな。

ドキドキ、ソワソワ、だけれど暖かい気持ちになれる本。暖かいおにぎりを無性に食べたくなる本。原田マハさんの本は、ハラハラするところはあれど、望む結末を表現してくれるから気持ちいい。